8.82021
R55クラブマンのリフトアップ(サスペンション編)
さて今度はサスペンションです。
R60クロスオーバーやF56系ではリフトアップ用スプリングもしくはアッパーマウントの上に挟むリフトアップスペーサーがいくつか販売されています。
しかしR56系は国内ではスペーサーは皆無で、スプリングは雑誌などの記事で「まもなく発売、、、、」という宣伝はあるのですが、一向に発売されません。
海外通販サイトを物色していると、、ありました!スペーサーが。しかも樹脂製?
安かったので取り寄せてみました。というのも随分前の話で、装着まですっかり日が経ってしまいました。
まずフロントのアッパーマウントを外します。
12万キロ未交換と思われるアッパーマウントはこれだけへたっています。小ひびもありますね。ただ、R50系よりは随分と強化されているためか、完全に割れたりはめったにないですね。
ここを新品にするだけでも3mmくらいは高さが変わりそうです。
樹脂製のスペーサー20mmタイプ。だ、、、大丈夫かな、、こんな樹脂製で、、、。
スタッドボルトは付属のロングボルトに抜き替えます。高強度ではない普通のボルトですね、、。
これを車体に組み付けるときに失敗がありました。上部3箇所のナットはセルフロックタイプですが、いつもインパクトラチェットなどでチャチャって締め付けが終わります。しかし今度のは随分とフレーム上にボルトが長く突き抜けているので、ナットをインパクトラチェットで締めていると、チャーっと回転も延々と回って、、、え、、延々と、、、あれま、スタッドボルトがセルフロックに負けてアッパーマウントのところで空回りしてますよ。
急遽、通常のナットで締めて事なきを得ましたが、、こんな樹脂スペーサーでボルト穴にスリーブなども入ってませんから、いくらでも締め付けられるし、走るたびにナットが緩むし、、、。ある程度走って落ち着いたら、今回はハードロックナットという特殊なナットで緩まないように締め付けました。モノタロウなんかでトラスコのが安く販売されていました。
さてリアに取り掛かりますが、、、さらにまた問題が、、、。
リアのスペーサーをアッパーマウントにはめると、あれ、ボルト穴の位置が違う、、、、どうもR60用を送り付けられたっぽい。今更、返品交換してもらうにも海外だから日数かかるし、、、とりあえず穴を開けて、、ボルト位置を合わせると今度は中央丸穴がきちんとはまらない、、。少し削ってやっとシャーシに装着!あれ?付属のボルトが入っていかない??
な、なんだよ、、ピッチが違うじゃねぇか(写真中央)、、、。
お宝ねじ箱をあさってるとちょうどよい長さのハイテンションボルトが見つかりました。何かのエンジンマウントについてたやつかな。とりあえずこれで行きます。海外通販ではこんなことよくありますが、、、ほんと、テキトーです。
これでようやく組みあがりました。
ちょっと走ってからボルトナットを増し締めして、全体的になじんだころでフロントが67.5cm。2.5cmのリフトアップですかね。
装着してから半年たっての今回のレポートですが、リフトアップしたメリットは、
- 駐車場の車止めにフロントスポイラー下のリップが引っかからない(バンパーを破損しない)
- がれき道も少し気楽に走れる
- 少々の積雪なら腹に当たらない
- 乗り降りが楽(女性事務員談)
デメリットは、
- 高速走行で車体下に入り込む風の音がうるさい
- タイヤのせいもあるが、当然ながらスピードを出すと不安定
- 国産車みたい
そんなこんななカスタムでしたが、個人的にはとても気に入ってます。スタッドレスもまだ1回くらいしか雪道を走ってませんが(笑)、タイヤ寿命が来るまでこのままでいこうかな。
しかし樹脂製のスペーサーはいつ崩壊するかわかりません。とりあえず半年はなんともなかったですが、、。リフトアップ用スプリングが出たら、すぐにそちらに組み替えたいですね。最近のミニ専門雑誌では「もうすぐ発売」と宣伝がありましたので。
※本記事の部品に関するお問い合わせはご遠慮ください。より安全性の高い部品が発売されましたら、またご紹介させていただきます。