1.42020
1速→2速、3速→2速でシフトショック
R56系のオートマチックトランスミッションは、R53と同じアイシン製の同型モデルです。特にバルブボディは以前の物より対策が施され、トラブルは大変少なくなりましたが、R53や同型ミッションを載せたフォルクスワーゲン、アウディの車両では皆無だったトラブルが稀に起きています。
今回は、冷間時から1速から2速にシフトアップするとき、3速から2速にシフトダウンするとき、激しいショックを伴う症状です。
このミッションの場合、センサー類の故障が検出されないでショックが発生するときは、たいていがバルブボディに原因があります。
このシフトアップ、ダウンのキーポイントは2速です。2速でオンオフの働くソレノイドがSLB1ですので、フロント側から2番目のソレノイドとなります。
ソレノイドを抜くと、中からスプリングが出てきますが、なんと折れています。
今回は35,000kmに満たない車両です。たまたまスプリングの耐久性に問題があったのでしょうか? これまでこのような事例が数件ありました。
このスプリングは単体で入手できませんので、バルブボディを交換するか、中古品から移植します。スプリング強度のセッティングまではわかりかねますが、経験的にはフォルクスワーゲンの09G系ミッションのバルブボディからの移植でも大丈夫で、完治しました。