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R56クーパーS ATハーネスコネクタにオイル浸入で3速固定

R56からはCVTが廃止されてすべてアイシン製6速ATになりました。R53ではバルブボディの問題が多発してましたが、R56では対策部品になり、不具合が出にくくなりました。しかしその他の細かい部品に不具合がでることが時々あります。

今回の事例は、原因がわかるまで相当時間を費やしました。

渋滞で油温が上がった時や、ある高速のカーブで突然ミッションのエラーが出て3速固定になるというもの。

しかしお車をお預かりしてテスト走行するもなかなか症状が出ません。坂道で激しく蛇行運転してみたらようやく出ましたが、もう一度再現させようと同じことをしても出ません。

診断機をかけるとバルブボディのソレノイド1本が異常(断線、ショート)とのこと。とりあえずバルブボディをかえてみました。

その後特に問題でなかったのでお客様に納車した所、直後にまた同じ不具合が発生。再入庫。

DSC04127どうもハーネス系にトラブルがありそうです。以前、フォルクスワーゲンの車両で時々あったのですが、ミッションケースの中から外に出たコネクタを外してみたら、ATFで浸ってました。

ATFは基本的に絶縁体なので電気は通さないと言われますが、鉄粉やアルミ粉が混ざってますし、隙間の狭い箇所ですとアースとの抵抗値が変わってしまうことも考えられます。

特にR56はほんの少しの抵抗値変化もシビアに拾ってエラーコードを出しますので、それも関係していると思われます。

今回はATハーネスを交換して、症状は再発しなくなりました。

他の原因では、ハーネスの断線、コネクタピンの腐食などでエラーが出ることがあります。これらも常時でなく、「何かの拍子」という気まぐれさがあり、答えを見つけるまでなかなか時間がかかってしまいますね。

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