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R56S オートマが4速以上に入らない

これもR53の頃にはあまり無かった不具合です。少し油温が上がると4,5,6速に入らなくなる症状です。

R53のバルブボディ不具合では、3速から4速に入る際にエンジン回転が吹け上がって、滑っているような症状がありましたが、今回は一瞬ではなく、ずっと滑っています。

この原因は、4,5,6速で使われるK2クラッチのピストンにあります(写真)。このゴム部分が劣化破損し、油圧漏れを起こしたため、クラッチが繋がらなくなってしまったのです。油温が低い時はATFの粘度も硬いのでかろうじて油圧が抜けなかったのでしょう。

この状態のまま走行を続けると、間違いないくK2クラッチのフリクションプレートも焼け焦げてしまいます。

K2クラッチのピストンはVWの6速ATも共通ですので、部品を海外から取り寄せ、ミッションを分解修理しました。ハーネスにも問題がよく起きるので、それも同時に交換しました。

R56も定期的なATF交換をして、なるべく内部を良い状態にしておいたほうが良さそうですね。

 

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