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1速→2速、3速→2速でシフトショック

R56系のオートマチックトランスミッションは、R53と同じアイシン製の同型モデルです。特にバルブボディは以前の物より対策が施され、トラブルは大変少なくなりましたが、R53や同型ミッションを載せたフォルクスワーゲン、アウディの車両では皆無だったトラブルが稀に起きています。

今回は、冷間時から1速から2速にシフトアップするとき、3速から2速にシフトダウンするとき、激しいショックを伴う症状です。

このミッションの場合、センサー類の故障が検出されないでショックが発生するときは、たいていがバルブボディに原因があります。

このシフトアップ、ダウンのキーポイントは2速です。2速でオンオフの働くソレノイドがSLB1ですので、フロント側から2番目のソレノイドとなります。

ソレノイドを抜くと、中からスプリングが出てきますが、なんと折れています。

今回は35,000kmに満たない車両です。たまたまスプリングの耐久性に問題があったのでしょうか? これまでこのような事例が数件ありました。

このスプリングは単体で入手できませんので、バルブボディを交換するか、中古品から移植します。スプリング強度のセッティングまではわかりかねますが、経験的にはフォルクスワーゲンの09G系ミッションのバルブボディからの移植でも大丈夫で、完治しました。

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